SEOに効果的な画像の使い方とは?altタグの設定や注意点を解説

昨今では画像認識技術が発達しており、SEOにおいても画像の使い方が重視されています。SEOにおける画像の役割とは何であり、効果を高めるためにはどのように使うべきでしょうか。altタグの設定や画像形式なども含めて画像SEOへの理解を深め、サイトの品質を向上させましょう。

SEOにおける画像の役割とは?

Webページ内に挿入される画像には、SEOにおいて主に3つの役割があります。

ユーザーがサイトを理解しやすくなる

SEOにおける画像の役割としてはまず、ユーザーの理解を助けることが挙げられます。Webページが文字の羅列だけで構成されていると読みづらく、ユーザーの視認性が下がります。ページ内容に関連した画像が適度に挿入されることで、ユーザーはサイトを理解しやすくなります。

GoogleはWebページを評価する上でユーザーの利便性を優先的に考慮しています。そのため、画像を効果的に使うことでユーザーが理解しやすくなれば、サイトの評価も上がります。SEO対策ではユーザーを重視することが重要であり、効果的に画像を使うことも、その一環と言えるのです。

サムネイル画像で流入を増やす

SEOにおいて、画像にはサムネイル画像で流入を増やす役割もあります。サムネイル画像は、検索結果画面で記事の概要とともに表示される画像です。サムネイル画像で視覚的にユーザーの関心を惹きつけることができれば、サイトへの流入も増やせます。

サムネイル画像は、サイト内の画像からGoogleのアルゴリズムによって自動的に選定されます。タグを使うことでサムネイル画像を指定することも可能ですが、サムネイル画像として表示するかは検索エンジンに委ねられます。

「PageMapデータ」や「thumbnailメタタグ」などを活用したり、自動で選定された画像を削除したりなど、サムネイル画像の対策を行い、流入増加を図りましょう。

画像SEO(Google画像検索の最適化)

Googleの画像検索に対して最適化を図ることを、画像SEOと呼びます。昨今では画像検索によって情報収集を行うユーザーも多く、画像SEOの重要性も高まっています。画像SEOを行って画像検索での順位を上げることで、アクセスを増やすことも可能です。画像検索画面だけでなく、通常のWeb検索画面にも画像検索枠が表示され、そこからWebページを訪れるユーザーもいます。

2018年の米国では、ウェブ検索の20%以上が画像検索で行われているというデータもあります。画像検索の需要は今後ますます高まると考えられており、SEOの中でも画像SEOは力を入れるべき取り組みだと言えます。

SEO対策に効果的な画像の使い方9選

画像はSEOにおいて重要な役割を果たしていることが分かりました。続いて、SEO効果を高める具体的な画像の使い方9選をチェックしましょう。

テキストに関連した画像を使う

画像を使う際にはまず、テキストに関連した画像を使うことが重要です。Webページに画像を使う目的の一つは、サイトに対するユーザーの理解度を高めることです。テキストに関連した画像を使うことで、ユーザーはテキストで書かれた情報をよりイメージしやすくなります。

テーマや内容と関連性が低い画像を使ってしまうと、ユーザーを混乱させてしまう上に、Googleからの評価も下がる可能性があります。画像を使用する際には、コンテンツの内容に沿ったものを、関連したテキストの付近に挿入しましょう。

オリジナルの画像を使う

オリジナル画像を使うことも、SEO対策として有効です。Googleはオリジナル性の高いサイトを良質なサイトと定義しており、コンテンツの独自性を高めることは重要です。テキストだけでなく画像もオリジナルのものを使用することで、サイト全体の独自性を高めやすくなります。独自性の高いサイトを作ることは、ユーザーの離脱を防ぐことにもつながります。

ただし、オリジナルの画像を使うだけでSEO効果が高まるわけではないことに注意しましょう。テキストの内容において同レベルの記事が複数あった場合、画像が効果的に挿入されているかどうかや画像がオリジナルかどうかなどで、評価が変わります。

完全にオリジナルの写真やイラストを用意するのが難しいケースでは、フリー画像を使ったりフリー画像を加工したりするのも一つの手です。ユーザーの理解を助けることを念頭に、適宜オリジナル画像を活用しましょう。

alt属性を設定する

SEOにおける画像の使い方としては、alt属性の設定も不可欠です。alt属性は画像の情報を説明するテキスト情報のことです。検索エンジンに画像の内容をテキストで伝えたり、画像が表示されない環境下のユーザーに代替テキストを表示させたりする役割があります。

画像認識技術が発達した現在でも検索エンジンは画像よりもテキストを認識するのが得意です。そのためalt属性の設定は検索順位にも関わります。また、Webページの読み込みが遅い場合にテキストだけを表示したり、音声ブラウザでテキストを読み上げたりして、ユーザーの利便性を高めてくれます。このように、検索エンジンの認識とユーザーの理解の双方を助けるために、alt属性の設定は必須です。

alt属性の記述は、下記の通りです。

<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明”>

「画像の説明」部分にテキストを入れますが、キーワードを詰め込みすぎたり長すぎたりする説明は控えましょう。画像の内容を端的に示す記述が望ましいです。

適切で簡潔なファイル名をつける

SEO効果を高めるためには、ファイル名も適切かつ簡潔なものに設定しましょう。検索エンジンはクローラーを定期的に巡回させて情報収集をしており、収集源には画像のファイル名も含まれます。そのため画像のファイル名は、画像内容を適切かつシンプルに半角英数字で示すものが望ましいです。

あまりに長いものや関連性の低いものは、クローラーの認識を妨げます。基本的には半角英数字での設定が望ましいですが、単語の区切りに記号を使う場合には、ハイフンが推奨されています。下記の通り、GoogleはURLの設定に関してアンダースコアよりもハイフンを推奨しており、ハイフンに比べてアンダースコアは認識しづらいと考えられます。

URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
(出典:Google 一般的なガイドライン)

このように画像のファイル名の設定にもこだわり、SEO効果を高めましょう。

キャプションをつける

SEO対策では、画像にキャプションをつけるのもおすすめです。キャプションとは、画像の前後表示される補足的なテキストです。alt属性は画像に付随するタグであり、ユーザーには画像が読み込めない時のみ表示されます。

一方のキャプションは画像が読み込まれている時もWebページ上に表示されるものであり、常にユーザーの理解を助けるものです。キーワードを意識し、かつ画像に関連した補足説明をキャプションで行い、SEO効果を高めましょう。

画像のデータサイズを小さくする

ユーザビリティを考慮すると、画像のデータサイズを小さくすることも重要です。画像のデータサイズが大きすぎると読み込みに時間がかかってしまい、すぐにユーザーが画像を視認できません。表示速度が1秒から3秒に落ちるだけでユーザーの離脱率は30%を超えてしまうと言われています。また、読み込み速度が極端に遅いページはGoogleからの評価も下がります。そのため、画像を軽量化して表示速度を落とさないことが重要です。一般的には、1,920ピクセル×1,080ピクセル程度および1枚あたり100〜200KB程度のデータサイズが目安となります。

ただし、画像検索時には高画質の画像の方がユーザーの目に留まりやすいです。そのため、高画質の画像を圧縮したりフォーマットを変換したりして、視認性と表示速度の双方を保ちましょう。Googleが提供する「PageSpeed Insights」を活用して、ページの読み込み速度を確認するのも一つの手です。

サポートされた画像形式を使う

SEOにおいては、画像形式にもこだわる必要があります。Googleにサポートされ多くのブラウザで問題なく読み込める、一般的な画像形式を使うことが重要です。具体的には、下記のような画像形式が挙げられます。

・JPG

・PNG

・GIF

・SVG

・BMP

・Webp

JPGは高画質で保存するとグラデーションまで再現できる強みがある一方で、ファイルサイズが大きくなったり保存し直す際に劣化したりする点に注意が必要です。一方のPNGは保存し直した時の劣化が少ない点が強みです。

また、Webpは近年注目度が高まっている画像形式です。圧縮率が高く、画像サイズの軽量化や読み込み速度の改善などを実現しやすい強みがあります。Webpは今後広く活用される見込みがあり、SEO対策にも有効とされています。

画像形式のみでSEOにマイナスになることはありませんが、画像サイズや表示速度はSEOに影響を及ぼします。Webpの活用も含め、適切な画像形式の画像を使用してSEO対策を行いましょう。

画像サイトマップを作成する

SEO効果を高めるためには、画像サイトマップの作成も有効です。画像サイトマップとは、画像コンテンツの情報やファイル間の関係性を検索エンジンに伝える構成図のことです。XMLサイトマップがウェブサイトの状態をクローラーに伝えるのに対し、画像サイトマップは画像情報に特化しています。

画像サイトマップを作成することで、ツールを用いても検出しづらい画像の情報を、検索エンジンに伝えられます。サイトマップに登録された画像は検索エンジンの画像検索対象となり、画像検索での上位表示も狙えるでしょう。

画像サイトマップの作成に使用するタグは、下記の通りです。

<image:image>:画像に関するすべての情報

<image:loc>:画像のURL

<image:geo_location>:画像のキャプション

<image:geo_location>:画像の地理的位置

<image:title>:画像タイトル

アクセス数を増やすためにも、画像サイトマップの作成を行いましょう。

モバイルフレンドリーを意識する

SEOにおける効果的な画像の使い方としては、モバイルフレンドリーを意識することも重要です。モバイルフレンドリーとは、スマートフォンで閲覧した際にもサイトが見やすい状態を指します。

昨今、インターネットで調べ物をする際に使用するデバイスとしてスマホを挙げる人は、全体の9割を超えています。そのため、スマートフォンでどう表示されるかを考慮して画像を挿入したりテキストを記述したりするのは、SEO対策としても必須です。

画像に関して、スマートフォンで閲覧する際にユーザーが不便と感じるケースには、下記のようなものがあります。

・画像サイズが大きすぎる/小さすぎる
・画質が荒い
・表示されるのが遅い

上記の状態を避けるためには、前もってスマートフォンからの見え方を確認することが重要です。Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を活用すれば、URLを入力するだけでサイトがモバイルフレンドリーかどうかが分かります。修正すべき点がある場合には適宜修正を行い、モバイルフレンドリーなサイトに仕上げましょう。

SEO対策における画像の注意点3つ

SEO効果を高める画像の使い方にはさまざまなものがあるため、できる対策から少しずつ実践していきましょう。それに加え「これだけはやってはいけない」という画像の注意点が3つあるため、チェックしてください。

重要なテキストは画像だけにしない

SEO対策においては、重要なテキストは画像だけにしないことに注意しましょう。画像認識技術が発達しているとはいえ、クローラーは依然テキストを認識する方が得意です。そのため、重要な情報を画像のみ、または画像化した文章のみで伝えるのは避けるべきです。

画像の適切な使用はユーザーの理解を助けることにつながるものの、画像のみで重要な情報を伝えるのはSEO的にプラスと言えません。重要な情報はテキストで伝え、画像は補助的な位置付けで使うようにしましょう。

また、画像を見出しに設定するのも推奨できません。テキストとの緩急をつける目的で画像を見出しにするサイトもありますが、ユーザーの使用環境によっては画像が表示されない可能性もあります。本文内の重要な情報同様、見出しも画像ではなくテキストで表示しましょう。

他人の権利を侵害する画像を使わない

SEO対策として画像を使用する際には、他人の権利を侵害する画像を使わないことにも注意しましょう。他人が撮影・作成した画像や他サイトに掲載された画像を無断で使用するのは、著作権の侵害に当たります。また、画像を無断で加工して使用するのも禁止されています。検索エンジンから複製コンテンツだと判断された場合はペナルティが課されるため、SEO的にもマイナスです。

SEO効果を高めるためには、オリジナルの画像またはフリー画像を使用するのがおすすめです。その他の画像を使用する場合には、権利者に許可をもらうこと・引用ルールを守ること(引用画像の直下に引用である旨を記載するなど)が重要です。フリー画像に関しても提供元ごとに規約が定められているため、加工が可能かどうかなどのルールをあらかじめ確認しましょう。

画質が悪すぎる画像は使わない

画像の使い方に関する注意点としては、画質が悪すぎる画像は使わないことも挙げられます。不鮮明な画像はユーザーの理解を妨げ、Googleからの評価も下げてしまいます。

表示速度を上げるために画像のデータサイズを小さくすることは重要ですが、その結果画質があまりにも悪くなると、SEOとしては逆効果です。表示速度が速く、かつ画質のよい画像を使用することで、ユーザーにとって分かりやすいサイトになります。その結果Googleからの評価も上がるため、画質の重要度も理解しておきましょう。

画像 seo まとめ

この記事では、SEOにおける効果的な画像の使い方を見てきました。テキストの内容に沿った画像を使ってalt属性を設定することに加え、画像形式やデーターサイズも最適化することも重要です。

画像検索を行うユーザーは増えており、SEOにおける画像の重要度は高まっている状況です。SEO効果を高める画像の使い方を実践し、ユーザーの理解を高めるとともにサイトの評価も上げましょう。

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